アーノルド・ベネット著 / 渡部昇一 訳 「自分の時間」を読む 。
もう、何度読み返したことか。読み返す度に決意を新たにするが、いつのまにかそのままになり、忘れたころにまた読み返す・・・ということの繰返し。
初めて読んだのは、大学を卒業して、あと数日で入社式というある日のこと。
これでもう自由とはおさらば。俺の人生もこれまでかと鬱々としていたとき。
この本には、会社が、勤め先にいる時間が人生の中心で、仕事の前後、就業前と就業後の時間は、その付属時間にすぎない・・・などと考えてはいけない。
一日の勤務時間が終わると同時に、自分だけの自由なもう一つの一日がはじまり、それは翌日の勤務開始時間まで続く。 勤務時間を8時間とすると、16時間という自由な一日があると考えるのだ。
このように書かれていて、ずいぶんと勇気づけられた記憶がある。
あれからどのくらいの年月が流れたか。
忙しい、時間がない、何もできないよ!! と自棄になりそうなときに読み返すと、「甘えてはいけない。どうすればいいかを考えなさい」と語りかけてくる。
また言ってしまうけど、「まだだ。まだ終わらんよ!」
この本の Kindle版 English Edition は、無料で読むことができます。
ダウンロードしてみました。
100年前に出版された本だからなのか、ところどころに現代の英語での言い換えや解説がその単語のすぐ上に書かれています。
日本語訳を何度も読んでいるので、英語版を読むと、何か辞書無しで英文読めてるぞ俺的な錯覚を起こしてしまいます。